編集班 ヤソハチ
天竜浜名湖鉄道(通称/天浜線:てんはません)は掛川駅(掛川市)から、新所原駅(湖西市)に至る、浜松市を東西に横断するディーゼル鉄道です。
全39駅の中で、全国でも珍しく、転車台と扇形車庫がセットで残る浜松市天竜区にある天竜二俣駅に行ってきました。
転車台に向かう途中でまず目にとまった、コンクリート製の貯水槽。
天竜浜名湖線前身の国鉄二俣線では1971年まで蒸気機関車が運行していました。蒸気機関車に不可欠なのが石炭と水。この貯水槽には70tもの水が貯水できたそうです。
こちらの建物は今でも当時と同じように事務室として、鉄道職員さんたちが使用しています。
なぜこんなところに銭湯のような浴室が?と思いましたが、蒸気機関車には石炭の煤がつきものです。業務で煤だらけになってしまった、機関士さんたちが利用していたとか。
扇形と呼ぶには少しさびしく感じるかもしれませんが、元は6番車庫まであったとのこと。
4番車庫の隣にはその形跡が見て取れます。
転車台は一方向運転である蒸気機関車の進行方向を変えるための回転設備です。近年では両方向運転ができる機関車が普及したため、転車台が不要となり、その姿を消しつつあります。
お待ちかねの転車タイムです・・・
当時使用していた設備や案内看板や修理器具が建物内に所狭しと展示されています。
天竜浜名湖鉄道のキャッチコピーに「日本の原風景に出会う旅」とありますが、まさにぴったりな体験ができるのではないでしょうか。そして、是非天浜線に乗って他の駅にも足を運んでみてください。さらにその体験は深まるはずです。
Googlemapが開きます。最適な順路でない場合があります。参考程度にご覧ください。
新浜松駅 →(遠州鉄道)→ 西鹿島駅 →(天竜浜名湖鉄道)→天竜二俣駅 浜松インターチェンジ → 天竜二俣駅 浜松浜北インターチェンジ → 天竜二俣駅駅東側に無料駐車場(70台駐車可)があります。
遠州鉄道終点「西鹿島駅」から改札を出ずに天竜浜名湖鉄道に乗換えが可能です。西鹿島駅構内にある地下道を通って3番ホームが天竜浜名湖鉄道ホームです。
券売機はありません。乗車時に車内にある整理券をお取りください。
乗車について詳しくはこちら
〒431-3311 浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2
毎日(予約不要) ※15名様以上の団体には予約が必要です。
毎週 土・日・祝は
10:50〜と13:50〜の1日2回
毎週 月・火・水・木・金は
13:50〜の1日1回
※開催日と開催時間を御確認下さい。
大人 200円 / 小人 100円(小学生)
開催時間までに、天竜二俣駅待合室に集合してください。
45分程度
天竜浜名湖鉄道 営業課
電話:053-925-2276(9:00~17:00まで)
お子様の見学には保護者同伴でお願いします。
編集班 ヤソハチ
浜松で生まれ育ってぼちぼち半世紀。幼少の頃、浜松市内から引佐郡(当時)に引っ越し、あまりの田舎っぷりに衝撃を受ける。でもそんな自然豊かな浜松が大好きです。浜松市のものごとを実際に行って、見て、聞いて、ていねいにお届けします。