編集班 ヤソハチ
浜松市博物館は、浜松地域の原始から近代までの数万年に渡る地域史が学べる歴史博物館です。また、縄文時代の貝塚、国指定史跡「蜆塚遺跡(しじみづかいせき)」が隣接しています。
どちらも自然豊かな蜆塚公園の中にあります。公園は無料の駐車場があり、自由に入園する事ができるので、散歩やピクニックにもおすすめです。
原始→古代→中世→近世→近現代でエリアが分かれており、各時代の浜松の地域史を学ぶことができます。
入口には博物館のシンボル?ナウマンゾウ(マンモスではありません…)の骨格模型が展示されています。
浜松市西区佐浜町で出土した化石骨が模式標本となって新種の象と認定され、ナウマンゾウと命名されました。
蜆塚遺跡の実際の貝層断面を樹脂で固めたもの。ショーケースに入っていないので間近で観察することができます。
近世エリアでは浜松城に17年間在城した徳川家康とその家臣で、徳川四天王の1人に数えられた井伊直政の井伊家の情報が充実しています。
浜松市内には現在120ヶ所を超える城跡や砦、居館(領主が普段から住む城)跡が確認されています。
水窪から浜名湖、遠州灘までを有する、浜松という地域らしく、山城や湖畔の城など、種類の多さも特色です。
このエリアではあまりよく知られていない幕末から現代に至るまでの浜松市について、紹介しています。
蜆塚遺跡は、縄文時代後期から晩期(約4,000年前〜3,000年前)にかけて営まれた、貝塚を伴う集落の跡です。
約4,000年前の貝塚(国指定史跡)や貝層、復元家屋が無料で見学できます。
発掘調査当時のまま保存された貝殻や堆積、動物の骨や遺物を観察できます。
蜆塚公園は蜆塚遺跡を取り囲んだ遊歩道がおすすめです。木陰が多く適度に高低もあるので気持ちよく散歩が楽しめます。(15〜20分程度で周回できます)また、さくらが多く植えられているので、お花見にも最適な公園です。
浜松市付近は、桜をはじめとする園芸品種以外は、あまり縄文時代と植生が変わっていないといわれています。蜆塚公園の森には、縄文時代と同じ種類の木が生えています。
シイやカシなど常緑樹が多いのが特色です。
この建物は江戸時代の終わりごろ、浜松市西部、村櫛町で漁業・農業を営んでいた高山家の住宅を移築したものです。当時の浜名湖東岸地域における、最も標準的な農民の住まいだそうです。
博物館開館日の9時30分から16時30分までの間、内部の見学ができます。休館日と夜間、または雨天の日は閉鎖しています。
Googlemapが開きます。最適な順路でない場合があります。参考程度にご覧ください。
浜松西I.C. → 浜松市博物館(第二駐車場) 浜松I.C. → 浜松市博物館(第二駐車場)JR浜松駅北口(遠鉄バス)バスターミナル2番乗り場「蜆塚・佐鳴台 行」、「博物館」下車。
〒430-7790 静岡県浜松市中区中央3-9-1
月曜日(祝日は開館)
夏休みは休日、祝日は翌日、年末年始(12/29〜1/3)
9:00〜17:00
053-456-2208
常設展の観覧料です。特別展開催時には別途観覧料が必要な場合があります。
区分 | 大人 | 高校生 | 小中学生 |
個人 | 310円 | 150円 | 無料 |
団体 (20名以上2割引) |
240円 | 120円 | |
団体 (80名以上4割引) |
180円 | 90円 |
70歳以上の方及び障害者手帳をお持ちの方。
この日は小学生の団体が博物館に訪れていました。もちろん子供も楽しめる施設ですが、実は浜松で生まれ育った大人にこそおすすめしたいスポットです。ずっと浜松に住んでいるのに意外と知らないことばかり。地元を見直す良いきっかけになるはずです。
編集班 ヤソハチ
浜松で生まれ育ってぼちぼち半世紀。幼少の頃、浜松市内から引佐郡(当時)に引っ越し、あまりの田舎っぷりに衝撃を受ける。でもそんな自然豊かな浜松が大好きです。浜松市のものごとを実際に行って、見て、聞いて、ていねいにお届けします。