編集班 ヤソハチ
エアーパークは全国で唯一の航空自衛隊のテーマパークです。
実際に活躍していた航空機が多数展示されていますが、その航空機のコクピットに乗り込んだり、パイロットスーツに着替えて写真撮影などできる「体験型」のテーマパークです。その他、フライトシミュレーターや全天空シアターなど見どころ、体験どころが満載です。そんな充実の施設ですが駐車場、入館料が無料というのうれしいですね。
駐車場から建物に向かうとまず目に飛び込んでくるのはエアーパークの象徴的に展示された初代ブルーインパルスのF-86F。間近で見る実機の迫力にテンションがあがります ^^;
F-86Fブルーインパルスは、1964年10月10日の東京オリンピックの「五輪マーク」、1970年3月14日の大阪万博での「EXPO70」の文字を描く等、数々の飛行展示を実施しました。
大きな建物が2つありますが、向かって左が「資料展示館」右が「展示格納庫」です。周囲に高い建物がないため青空と建物のコントラストがとてもきれい。右の展示格納庫からも入場できますが、左の展示資料館から入るのが一般的です。
受付でパンフレットをもらって入場します。こちらの受付で「全天周シアター」の入場整理券を配布していますので、ご利用の方はあらかじめチケットを受け取りましょう。
展示資料館は3つのフロアーに分かれており、各フロアーでテーマが設けられています。
受付を入ってまず目に飛び込んでくるのは、F-2戦闘機。航空自衛隊の研究開発についてF-2戦闘機の開発事例を交えて紹介しています。
F-2戦闘機は、米国のF-16をベースに、日本での運用や環境に合わせ、日米共同で改造開発した戦闘機です。
実物の機体を間近で見ながら戦闘機のメカニズムと能力、特性について詳しく知ることができます。
また、戦闘機の核ともいえるエンジンについて、こちらも実物を前に仕組みと特徴をわかりやすく学べます。
航空自衛隊の任務と活動や陸軍・海軍との連携、防空システム、そして航空機を支援する航空管制にいたるまでイラストパネルや映像で幅広く紹介されています。
2階に上がると航空自衛隊が保有している全機種の精巧な模型が展示されています。全て1/32のスケールでつくられているので、それぞれのサイズが比較できて面白いです。浜松でも有名なE-767(AWACS)の大きさが目立ちます。
2階では航空自衛隊の装備品全般が実物や模型で紹介されているのですが、なんといってもフロアのセンターに位置した2台の対空機関砲に釘付けになってしまいました。
ドイツ製の対空機関砲です。1970年代にM-55の後継機選定のために、数台導入し、千歳基地で運用試験を実施しました。
ドイツのラインメタル社が開発した機関砲。数台が輸入されて千歳基地で試験運用が行われましたが、採用はされなかったそうです。
基地防空のための最終段階を担当し、低空で侵入する亜音速機を捕捉・追撃する軽易な半自動独立火器システムです。
2Fはまだまだ見どころが多数ありますが、あとは実際に見に来てください ^^;
航空機搭載武器/機上搭載機器/搭乗員装備品/救命装備品/誘導武器と火器/地上機器/機材類/車両/服装
プラネタリウムのようなドームスクリーンに映し出される大迫力の航空機の映像が楽しめます。上映作品は3つあり、時間帯で鑑賞できる作品が変わります。(1作品の上映時間は15分〜20分程度)
※全天周シアターのご利用は1F受付で配布している整理券が必要です。
本・ビデオのライブラリー
読書室の窓から滑走路が臨めますので、離着陸する航空機を見ながら読書もいいですね。
情報検索コーナー
防衛に関する情報をパソコンで調べられます。
簡易シミュレーター
お子さんでも楽しめるジェット・パイロット学生と同じ飛行コースを体験できるシミュレーターです。
展示格納庫には実物の航空機が19機展示されています。どこから見ようか目移りしてしまいます。
1. F-1支援戦闘機/2. F-104J戦闘機/3. F-86D戦闘機/4. F-86F戦闘機/5. MU-2救難捜索機/6. T-6練習機/7.S-62J救難ヘリコプター/8. V-107救難ヘリコプター/9.H-19救難ヘリコプター/10. T-2超音速高等練習機/11.DH-115バンパイア/12.T-28B練習機/13. T-1Aジェット練習機/14. B-65連絡機/15. T-33Aジェット練習機/16. T-3初等練習機/17. 零戦52型甲/18.SVA-9/19.T-34A練習機
展示されている19機体のうち4機体のコクピットに搭乗体験ができます。ただし、フルタイムで4機体の操縦席体験ができるのではなく、体験可能な機体は日と時間によって変わるようです。ご注意ください。
1F-1支援戦闘機/F-104J戦闘機/F-86F戦闘機/T-2超音速高等練習機
私が子供の頃に浜松基地航空ショーで見たブルーインパルスといえば2代目のT-2でした。まさかそのコクピットに乗ることができるとは…。
眼の前に並んだ計器類に圧倒されながらとりあえず操縦桿を握りしめてみますw
これでキャノピー(操縦席を覆う透明な天蓋)閉められたら最高なのですが。
機体が可動する二人乗りのフライトシミュレーターが体験できます。こちらは稼動時にキャノピーが閉まります。ただし、人気コーナーのため、週末の午後などには込み合う場合があります。
最後に展示資料館に戻って受付前の売店「Museum shop TSUBASA」でお土産選びはいかがでしょうか。浜松に因んだお土産となるとどうしても決まったものになりがちですが、こちらのお店にいけば一風変わった?お土産が見つかるはずです。
建物の外にも様々な機体が展示されています。
ベンチや滑り台もあり、気候の良い日には滑走路を眺めながら開放的な空間で息抜きをするのもいいですね。(遮蔽物がないので、浜松特有の風の強い日には辛いかもしれませんが ^^;)
これだけの充実の内容を無料で体験できるエアーパークは文句なしのおすすめスポットです。
駐車場には全国各地のナンバーの車が停まっていたのですが、人気も納得です。
施設内も十分に楽しめますが、そのロケーションも魅力的で、航空自衛隊浜松基地の敷地内にあるので、施設を楽しみながら、時折滑走路から飛び立つ飛行機を間近で見ることができます。
ただし、残念ながら練習機の離着陸風景を見られるのは平日のみです…。ですので、エアーパークの全てを満喫するのであれば、平日のご来館がおすすめです。
〒432-8551 静岡県浜松市西区西山町無番地 航空自衛隊浜松基地 浜松広報館
9:00~16:00
※ 天候又は、施設などの不具合により開館時間を変更することがあります。
こちらの会館カレンダー(公式ホームページ)をご確認ください
無料
一般乗用車 約/146台
大型バス/17台
編集班 ヤソハチ
浜松で生まれ育ってぼちぼち半世紀。幼少の頃、浜松市内から引佐郡(当時)に引っ越し、あまりの田舎っぷりに衝撃を受ける。でもそんな自然豊かな浜松が大好きです。浜松市のものごとを実際に行って、見て、聞いて、ていねいにお届けします。